突然の強風に襲われたという経験はありますか?その風が「突風」だったのか、それとも「竜巻」だったのか?これらはともに強力な風を伴う気象現象ですが、その発生原因、特性、影響範囲は大きく異なります。
この記事では、竜巻と突風の違いなどについて解説します。それぞれの定義から発生メカニズム、影響範囲、そしてどのように見分け、対策を取るべきかまで、解説していきます。以下を読めば、次に強風に遭遇しそうなときに、それが竜巻なのか突風なのかを理解し、適切な行動を取る一助になるでしょう。
竜巻と突風の基本的な定義
1-1. 竜巻の定義
竜巻は、大気中に発生する強力な渦巻き風のことを指します。通常、積乱雲や雷雲といった大規模な嵐の中で発生し、地上と雲の間をつなぐ細長い「竜巻の筒」が特徴的です。竜巻の中心部は非常に低圧で、その周囲の空気が急速に中心部へと吸い込まれることで強力な風が発生します。
1-2. 突風の定義
突風は、一定の方向から突如として吹きつける強風のことを指します。(気象学上明確には定義されていないことに留意して下さい。)突風は、雷雨や積乱雲の下部から吹き出す冷たい空気によって引き起こされたりします。この冷たい空気が地面にぶつかり、四方に広がることで、短時間ではありますが、強力な風が発生します。
これらの定義からもわかるように、竜巻と突風はいずれも強風を伴う気象現象ですが、その発生原因や特性は大きく異なります。次に、これらの違いについて見ていきましょう。
竜巻と突風の主な違い
2-1. 発生原因とメカニズム
竜巻は、大気の不安定さと風向風速の変化が組み合わさった特殊な条件下で発生します。特に、地表近くと高度のある場所で風の向きや速度が大きく変わる場所が存在するときに竜巻が発生しやすいとされています。竜巻の筒は上空の雲から地上に向かって伸び、その中心部には強力な上昇気流が存在します。
一方、突風は主に積乱雲や雷雲から地表に向かって降下する冷たい空気によって発生したりします。この冷たい空気が地表に到達すると四方に広がり、その結果、地表に強風が吹きつける現象が起こります。
2-2. 影響範囲や持続時間など
竜巻の影響範囲は平均で数十メートルで、大規模なものだと直径数百メートルから数キロメートル程度です。しかし、その風速は移動速度は様々で、まれに100キロメートル毎時を超えることもある。竜巻の持続時間は通常数分程度ですが、その短時間に甚大な被害をもたらすことがあります。
竜巻の水平規模は平均で直径数十メートル、大規模なものでは直径数百メートルから千メートル以上に及ぶ。その中心部では猛烈な風が吹き、ときには鉄筋コンクリートや鉄骨の建物をも一瞬で崩壊させ、人間を含む動物や植物、大型の自動車なども空中に巻き上げてしまうことがある。1ヶ所に停滞するものもあるが、多くは積乱雲と共に移動する。その移動速度は様々で、まれに100キロメートル毎時を超えることもある。
竜巻|ウィキペディア(Wikipedia)
一方、突風ですが概ね、最大瞬間風速が平均風速の1.5倍以上になった場合の風が、瞬時に吹く強い風(突風)とされています。 つまり、風速10メートル/秒の風が吹いているときに、瞬間的に風速15メートル/秒以上の風が吹いたら、それが突風といっていいでしょう。
平均すると沿岸部では内陸に比べて突風の発生頻度が約3倍程度大きく、月別では、9月が最も発生頻度が高く、6月に最も低いと観測されています。突風は日中、特に午後に発生頻度が高く、発生した突風の約半数は台風中心から800km 以内で発生しており、そのほとんどは8月から 10 月に発生している。また、台風に伴う突風の約半数は台風の進行方向右前方で発生しているという。
突風を数値で表すのに最も適しているのが、最大瞬間風速である。日本では、気象庁は0.25秒間隔の風速(瞬間風速)から算出している。世界気象機関は0.25秒間隔の風速の12個移動平均(3秒間平均)とすることを推奨しており、気象庁でもこのように変更する予定。航空気象通報式においては、平均風速を10kt(約5m/s)以上上回る最大瞬間風速をGUST(ガストファクター)として通報している。
突風|ウィキペディア(wikipedia)
2-3. 見分け方と対策
竜巻はその特徴的な形状から識別することが可能です。地上と雲をつなぐ筒状の構造を見つけたら、すぐに避難する必要があります。また、竜巻の接近を知らせる警報が出た場合も、すぐに安全な場所に避難してください。
一方、突風は突然の強風として現れるため、事前に識別することは難しいです。しかし、雷雨や積乱雲そして台風が近づいているときは突風の可能性があるため、屋外の活動を控えるなどの対策を取ることが推奨されます。
まとめ
この記事では、竜巻と突風について解説しました。それぞれの発生原因、特性、影響範囲、そして対策について理解できたでしょうか。
竜巻と突風は、両者ともに強風を伴う気象現象ですが、その発生メカニズムや影響範囲は大きく異なります。竜巻は特定の気象条件下で発生し、狭い範囲に非常に強力な風をもたらし、一方突風は積乱雲や雷雲から降下する冷たい空気や台風の接近によって引き起こされ、広範囲で発生の可能性があり強風をもたらすことで知られています。
自然現象は予測が難しいものですが、これらの知識を持つことで次に強風に遭遇しそうなときに、それが竜巻なのか突風なのかを判断する一助となり、少しでも安全に適切な行動を取るよう対処して頂ければ幸いです。
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